06月
12
2012

【特集16】無精ひげ、だらしない服装が目立つ社員

問題社員への対応(16)(無精ひげ、だらしない服装が目立つ社員)

 無精ひげをはやしたり、スキンヘッドにしてきたり、ぼさぼさの髪の毛のままだったり、茶髪などが目立つようになってきてどうしたらよいかというような相談が多くなってきました。研修会にアーミー迷彩服で出席し、講師から会社に苦情が来たという話を聞くこともあります。
 最近は世間では茶髪などは当たり前のようにみかけるようになっています。しかし、サービス業関係のではサービスの提供に身だしなみを厳しく制限することが多く見られます。「当社では髪を染めること、髭をはやすことは絶対に認めない」という社長もおられます。身だしなみについて、これからはどのように考えていけばよいのでしょう。
 
1.身だしなみ規制の原則
身だしなみはもともと個人の趣味・嗜好に関する事柄であり、自由であるものですが、会社がサービスの提供上から容姿、服装、頭髪などに関して、基準を定め、社員にそれに沿った職務遂行を求めることは可能と考えられます。
2.職場に必要な身だしなみ
サービス業関係では、サービスの提供のためには、(1)清潔感、(2)明るさ、(3)患者に不
快感を与えないことなどが求められます。したがって次のような事柄についての規制は一般的には是認されることだと考えます。
1.目立つ染髪、香水の着用、化粧の濃さ
2.ピアス、指輪などの宝飾着用
3.つめの長さ
4.男性の髭、長髪
3.具体的な対応
(1)身だしなみ規程の作成
   身だしなみは個人の自由に属することと、個人の価値観には大きく差があることか
  ら、「それぐらい常識で分かるだろう」は通用しないと考えることが必要です。
   そのため、詳細な身だしなみのルールを「身だしなみ規程」として具体的に定めることが必要です。
(2)採用時に身だしなみのルール説明
   採用「面接」時に身だしなみ規程の内容を具体的に説明します。規程に違反している状態が確認できるときは、はっきりと「髭は剃ることはできますか」など質問し、本人の意思を確認します。
   誓約書の中にも明記し、採用時に提出してもらいます。
(3)身だしなみ違反
身だしなみに違反した場合は懲戒処分 となることを就業規則に明示し、実際の
違反事例に対しては規定に基づいた厳正な処分を行います。ただし、1回目はけん責からが妥当と考えられます。
ポイント
身だしなみの考え方については、世代間のギャップもありますので、社員に十分説明し理解を求めましょう。委員会などで基準を検討させることもよいでしょう。
◆ 北九州社会保険労務士 社会保険労務士法人九州人事マネジメント ◆

このページの先頭へ