06月
12
2012

【特集2】上司に反抗的な態度を取る社員

問題社員への対応(2)(上司に反抗的な態度を取る社員)

 「上司を馬鹿にして指示命令に従わない」、「上司の指示を度々無視して自分勝手な行動を取る」、「上司に向かって大声で食ってかかる」などの行為を行う社員は、上司から見れば非常に扱いにくい、面倒な存在です。さらに周りの社員へも悪影響を与え、職場環境を乱し、士気を低下させることになります。
改善を求めることではなく、単なる反抗的な態度によりこのような状態が継続すると、組織としての機能が失われかねません。したがって、早い段階で対応する必要があります。
対応は次のステップで実施します。
1.問題となる言動があった場合には、上司は次の点に留意して口頭注意します。
(1)   時間をおかず直ちに注意する。
(2)   他の社員がいない場所に呼び注意する。
(3)   一方的に注意するのではなく、本人の言動について自身に考えさせる。
「今の言動については○○の点は問題だと思うが、あなたはどう考えるか・・・」
(4)   感情的にならずに冷静に対応する。
  (5)本人が反省したら、反省文を提出させる。
2.同じことが二度繰り返された場合は、正式な懲戒処分の「譴責」として対応します。
  譴責処分の場合は、懲戒処分として「文書」で通知します。また「始末書」を提出させます。
3.言動の程度が激しい場合は懲戒解雇することができる場合もあります。できるかどうかについては次のような判断が取られています。
(1)積極的意識的な反抗行為であること
     一般的には単に指示命令に従わないような「不作為」を超えた「何らかの積極的な意図的な行為」をいい、指示されたその場で行われることが必要です。
(2)解雇することもやむを得ないと判断される場合に限ること
     事実の内容、悪性の程度、職場に与えた影響、本人の反省の程度その他の諸般の事情を考慮したうえ、解雇もやむなしと認められることが必要です。
     例えば「度重なる業務指示無視」の行動に関する上司の「注意・改善指導」に対して、「こんな上司の話は馬鹿馬鹿しくて聞いていられない」旨の発言をし、今後も指示には従わない旨を他の社員がいる前で大声で公言するような言動は、この場合にあたると考えられます。
ワンポイント
1.異常な言動、作業能率の低下、同僚へのけんか腰の言動、上司の命令に対して大声で食ってかかるなどの反抗的態度が、職場秩序の乱れ、士気の低下作業妨害が無視できない程度となれば懲戒解雇やむなしとなります。
2.最近では一つひとつの言動は個別に見れば比較的軽微でも、類似の言動が頻繁に繰り返された場合、本人がまじめに仕事をしていても上司に対する侮辱的言動で職場秩序を乱すと判断された事例もありますが、この場合は懲戒解雇でなく、軽い処分が妥当と考えられます。
3.社員がそのような言動を取る原因が上司の言動にある場合があります。社員だけを一方的に責める前に、上司として問題となる言動はなかったかどうか、冷静に振り返ることも忘れないようにしましょう。

◆ 北九州社会保険労務士 社会保険労務士法人九州人事マネジメント ◆

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