06月
12
2012

【特集3】いじめ・パワーハラスメントを行う社員

問題社員への対応(3)(いじめ・パワーハラスメントを行う社員)

 いじめは陰湿です。被害者である社員は自分がいじめられていることを認めず、公にしないことがほとんどです。いじめに耐えられなくなった時点で辞めていきます。いじめは巧妙に行われ、加害者である社員は上司や経営者の前ではいじめているそぶりを微塵も見せず、また自らは手を下さず、子分のような社員をうまく扇動し、実行させることもあります。
いじめは気が弱い社員や立場の弱い社員がターゲットとされるケースが多く見られます。また優秀な社員や上司がひいきにしている社員などに対する嫉妬心が原因となっていることもあります。加害者の社員がなぜいじめるのか理由は様々ですが、家庭環境、生活環境が背景にある重い人格障害が原因となっている例も見られます。
 いじめを上司が職権を濫用して行う場合(本人は意識していなくても相手が威圧感を過度に感じる場合も含まれますので気の強い上司は要注意です。)はいわゆる「パワーハラスメント」になり、異性に対して行われると「セクシャルハラスメント」となります。いずれも就業規則の服務規律にはっきりと禁止を明示し、職場教育を徹底して行います。しかし、加害者の社員の性格に起因する場合は改善が難しいため、これまでの職務経歴を慎重に分析すること、採用時に適性検査をするなどして社員の性格を把握するようにすること、日常的な言動に細心の注意を払うことも重要となります。人員が不足している場合は、猫の手も借りたいという気持ちで採用してしまいますが、後々痛手を被ることがないように注意しましょう。
■ パワーハラスメントの定義
1.職権などのパワーを背景にして

2.本来業務の範疇を超えて
3.継続的に尊厳を傷つける言動を行い
4.就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与えること
ワンポイント
1.社員に次のような兆候が見られたら注意しましょう。
(1)他の社員から話しかけられない、1人でいつも食事をしているなど孤立していている社員がいないか。
(2)職場の雰囲気に微妙な変化がないか。今まで元気だった社員が暗く、落ち込んでいないか。
(3)新規に採用した社員や優秀で期待していた社員が突然やめるようなことがないか。
(4)辞める社員の退職理由がはっきりしないことが多く見られないか(「家族の介護のため」などは真の退職理由でないケースが多い。)
2.パワーハラスメントには次のようなタイプがありますので、部下の日常行為を注視し
て未然に防止しましょう。
(1)攻撃型(人前で怒鳴る、机や書類をたたきながら話す、肉体的暴力を奮う)
(2)否定型(仕事のすべてを否定する、人格を否定する、能力を低く評価する)
(3)強要型(自分のやり方を無理やり押し付ける、責任をなすりつける、ルールに反したことを強要する)
(4)妨害型(仕事を与えない、情報を伝えない)

◆ 北九州社会保険労務士 社会保険労務士法人九州人事マネジメント ◆

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